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霊園とお墓のはなし

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・墓にまつわる言葉「墓に布団は着せられず」

2015年5月28日 木曜日 曇り

こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉県だけでなく東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご案内し、墓背の製造加工と墓所への据付施工工事という「お墓づくりのお手伝い」をしております、株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。

今日は墓にまつわる言葉について。

 

墓にまつわる言葉

「墓に布団は着せられず」(石に布団は着せられず)

 

大切な人(親)が亡くなってからでは、孝行や大切に接するという行為は間に合わない。大切な人が生きているうちでないと間に合わない。

類義のことわざに「孝行の したい時分に 親はなし」というものもあります。また「親孝行、したいときに親はなし」とも言われたりしています。「孝行のしたい時分に親はなし。墓に布団は着せられず。」と連続して言われる場合も多々あるようです。

御存知の方もいると思いますし、知らなかったという方もいることでしょう。年配の方のほうが御存知率は高いかもしれませんが、お若い方は知らなかったという方が多いのではないでしょうか。

小津安二郎監督の映画「東京物語」(1953年)では、登場人物の敬三が職場の先輩と自身の老いた母について話をするシーンがあり、先輩から「大事にせなあかんで。孝行したい時分に親はなしや」と言われ「そうですなぁ。さればとて、墓にふとんも着せられずや」という会話があります。そして終盤の母の葬儀中、敬三は涙ぐみながら「今死なれたらかなわんわ。さればとて“墓に布団も着せられず”や。」と再度言葉にします。感慨深いシーンです。1953年というと半世紀以上前です。当時は、現在と比べてより日常に近い言葉だったのではないでしょうか。

※小津安二郎監督のお墓について、当サイト内の“日本墓紀行「想」第3回 小津安二郎にて詳しく書いております。

また、漢文の古典にもる類義の言葉が見られます。韓詩外伝という書に「樹欲静而風不止、子欲養而親不待也」とあり、「樹、静かなるを欲すれども風やまず。子、養わんと欲すれども親待たず。」と読みます。意味は「親が生きているうちに孝行をすることができなかったことを、風に揺れる樹を見て嘆く」となり、「風樹の嘆」という言葉として知られています。

また機会をみて、お墓にまつわる言葉について書いてみようと思います。

 

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