これからお墓をつくる方へ⑦ [墓石の種類]
(全優石「これからお墓をつくる方へ」より抜粋)
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Part2 お墓の種類と付属品
[墓石の種類]
お墓は故人を何代にもわたって祀るものですから、風化しにくい固い石を使用することが大切です。墓石用の石材としては主として花崗岩(みかげ石)と安山岩が用いられます。いわゆるみかげ石というのは、兵庫県御影町から産出されたところからきています。みかげ石の産地としては、この他にも茨城県(稲田みかげ)、山梨県(甲州みかげ)、愛知県(三州みかげ)、香川県(庵治石)、山口県(徳山みかげ)などがとくに有名です。
墓石につかわれる石は白系統と黒系統に大別され、関西では白系統が好まれますが、関東以北では黒系統が好まれる傾向があります。これは産地との関係からと思われます。
ところでわが国でとれる墓石用の石は昭和四〇年頃から次第に枯渇してきて、墓石の需要を満たすことができなくなってしまいました。従って現在出回っている墓石の半分以上は外国から輸入しているというのが現状です。外国石材は非常にかたく、つやがあるなど品質のすぐれたものが多く、日本伝統のお墓づくりに大いに貢献しています。ここで主な産地と石の特徴をあげてみましょう。
<中国>
中国は石の宝庫といわれ、主としてグレー系が知られていますが、その他黒・赤・緑の色石も多く産出されます。価格も手頃なのでよく使われます。
<インド>
黒みかげです。お釈迦様の国から輸入されているということで好まれています。品質、等級などはマチマチですが、アフリカ材とならんで用いられています。
<スウェーデン>
黒みかげの代表選手として、よく知られています。しかし最近はあまりとれなくなり、量が少なく、価格も高いものになってきました。
<韓国>
主として白みかげが知られています。感じは日本産のものに近く、価格も手頃なのでよく使われます。
<ポルトガル>
白みかげです。石が硬く、水を吸いません。従って風化しにくく墓石材としてすぐれています。
このほかにも、イタリア、ウルグアイ、アフリカ、アメリカ、オーストラリアなど多くの国々から黒、白、赤などさまざまの石が輸入されています。
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