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霊園とお墓のはなし

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・群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました。

2015年9月21日 月曜日 晴れ

こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉県だけでなく東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご案内・ご紹介し、墓石の製造加工と墓所への据付施工工事という「お墓作りのお手伝い」をしております石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。

今日の記事は、大塚本社の営業ASさんからになります。以下本文↓

 

群馬県南牧村(なんもくむら)に行ってみました

南牧村は群馬県南西部、長野県と接するところです。長野県にも南牧村がありますが、こちらは「みなみまきむら」です。

群馬県南牧村は日本一高齢化が進んだ自治体としてご存知の方も多いかと思います。村の中を車で走りながら見かけた方々は、すべてお年寄りでした。また、村には平坦地がきわめて少なく、道路に勾配がついていないところは僅かしかありません。スーパーやコンビニも無いこの村での暮らしは、お年寄りにとって大変なことだと感じました。

さて、この南牧村に行ってみたのかというと、石を見に行ったわけです。石とはいっても墓石ではなく、自然の石、生活を支える石を見てきました。

 

まず自然の石ですが、ひとつは山です。群馬県と長野県の県境近くには、妙義山や荒船山といった大きな岩山をたくさん目にすることができます。この岩山群は埼玉県秩父方面へと続きます。

この岩山の山間に南牧村は位置します。村の道路の両側は緑豊かな森林ですが、所々岩がむき出しになっています。森林の下はすべて岩なのでしょう。急傾斜で土が堆積していないところは岩が露出していると考えられます。

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ふたつめの自然の石は川です。村を通る道路の脇には例外なく川が流れています。川に沿って道路を造ったからでしょう。川の下流は石がごろごろした川原が僅かに広がりますが、上流に行くに従い石も大きくなり、川幅も狭く急流になります。さらに上流では大小さまざまな滝を見ることができます。ここまで来ると、川ではなく沢です。

特に蝉の渓谷は面白い地形をしています。悠久の時間をかけて、石と水の流れが創ったポイントです。ここの案内板の説明を読むと、国語の勉強にもなります。

群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました4 沢 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました6 沢 蝉の渓谷  群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました5 沢 蝉の渓谷 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました7 沢 蝉の渓谷 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきましたDSC05815 沢 蝉の渓谷 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきましたDSC05822 沢 蝉の渓谷 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきましたDSC05816 沢 蝉の渓谷 橋 アーチ 道路 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきましたDSC05817 沢 蝉の渓谷

蝉の渓谷の案内板です。

群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました8- 蝉の渓谷 案内板 説明

群馬県指定天然記念物及び名勝

蝉の渓谷 指定年月日 平成20年3月27日

 蝉の渓谷は、きわめて興味のある形成過程をたどっています。岸壁を作る岩石は、秩父層群の※チャートであり、硬質の珪酸分に富んだ堆積岩です。チャートは石英に似た硬さをもっている反面、衝撃に弱く砕けやすいという性質を持っています。そのため、洪水時に河床を転がってきた大きな石が川底のチャートを砕きとり、河床面を下げていったと考えられています。

この渓谷の景観は、県内に存在する多くの峡谷同様大変美しく、南牧川の急流が岩肌を侵食して、素晴らしい渓谷美を作り上げています。

この渓谷に望んで、俳諧芭蕉の「奥の細道」立石寺(山形)の一句が残っていることから、この地が群馬県を代表する優れた風致景観であることがわかります。

(「閑さや岩にしみ入る蝉の声」 安永2年、闌更刻)

なお、この地の名称「蝉」は、「狭水」の転訛といわれています。

群馬県教育委員会 南牧村教育委員会

※以上、案内板より引用しました。

チャート: chert)は、堆積岩の一種。主成分は二酸化ケイ素(SiO2石英)で、この成分を持つ放散虫海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底堆積してできた岩石(無生物起源のものがあるという説もある)。断面をルーペで見ると放散虫の殻が点状に見えるものもある。非常に硬い岩石で、層状をなすことが多い。(ウィキペディアより)

群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました9 沢 蝉の渓谷 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました10 蝉の渓谷 滝

↓こちらが渓谷にある線ヶ滝。

群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました11 蝉の渓谷 線ケ滝 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました12- 蝉の渓谷 線ケ滝 案内板 説明

群馬県指定天然記念物及び名勝

線ヶ滝  指定年月日 平成20年3月27日

線ヶ滝は、南牧川の支流、星尾川の流れをきってほぼ東西に走る断層に沿って形成された断崖にかかる落差約40メートルの滝です。

滝をつくる岸壁やその付近の地層は、秩父層群の代表的な岩石の一種であるチャートからなっています。滝をつくる断崖のはじまりは、断層に沿って下刻が進み、下流側が深められていったと考えられます。なぜなら、下流側は断層に沿って峡谷をつくっているからです。おそらく、断崖を落下する初期の滝は、線状ではなく幕状であったと推定され、線状になった原因は次のように考えられます。

洪水や水量の多いときに河床の礫が動かされて滝を落下し、落下中に断崖の出っ張った部分を砕きとります。これを繰り返していき、あたかも雨樋を立てたかのような直線状の溝が形成され、現在のような黒灰色の岸壁を白い一条の直線を描いて落下する優美な滝をつくり上げました。

群馬県教育委員会 南牧村教育委員会

※案内板より引用いたしました。

 

次に生活を支える石ですが、この村は平坦な場所がほとんどありません。しかし、住む家が無ければ人が生活できません。そこで、傾斜地の低いところに石垣を造り、高い所に合わせて盛り土して平坦な土地を得て家を建てたのでしょう。畑も石垣で造られた土地にあるものが多く見られました。また、川側に石垣を道路の高さまで造り、そこに家が建っている風景も見られます。中には大きな岩のくぼみを上手に利用して建てた家も見られます。とにかく豊富な石の資源があったために集落ができ、点在するいくつかの集落によって村が形成されたようなところです。

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おまけに番外の石について書いておきます。村の東側に大仁田地区の集落があり、さらに奥へ進むと大仁田ダムがあります。人里はなれた山奥にいきなり現れる巨大なコンクリートの塊です。このコンクリートも元は石灰岩なのですから、番外の石としました。

群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました22 大仁田ダム 放流 放水 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました23 大仁田ダム 放流 放水 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました24 大仁田ダム 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきました25 大仁田ダム 湖

 

南牧村は豊かな緑ときれいな水に恵まれた空気のおいしいところです。秋も深まってくればきれいな紅葉も見られるでしょう。滝めぐりやトレッキング、渓流釣りなど自然の中で遊ぶには事欠きません。

群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきましたDSC05835 家 山間の 山の中 山奥 集落 群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきましたDSC05834- 家 山間の 山の中 山奥 集落

しかし、この村で生活できるかというと、私には自信がありません。

群馬県南牧村(なんもくむら)の自然石、生活の石を見てきましたDSC05850 蝉の渓谷 吊り橋 徒歩 歩道

どこかに出かけた際には、石についての発見をまた記事にしてみたいと思います。

ご先祖さま供養の石(お墓)については、是非弊社大塚までお問い合わせくださいませ。

 

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