正しいお墓の買い方 [その2]
(前回 正しいお墓の買い方 [その1])
1.そもそも何故お墓を建てるのか。
人が亡くなったらお墓を建てなければならないという法律は世界中どこにもありません。
にもかかわらず、人類は太古の時代からお墓を作り続けてきました。なぜでしょうか。今から7万年前、ネアンデルタール人が死者に花を手向けていたことが考古学で明らかとなっています。これがお墓作りの原点ではないでしょうか。従ってお墓は慣習や習慣で建てるものではなく、人類の証とも言える死者への哀悼、追憶の心、仏教でいうところの供養の心によって建てる祈りの造形なのです。
2.どういうお墓が、よいお墓なのか。
こういう形で、こういう色の石で、こういう大きさのお墓がよいお墓だ・・・等というものはありません。
お墓には、「死者を供養して祀る」という意義と「この世に残された人の心の拠り所」としての意義があります。
従って死者を供養するのにふさわしいたたずまいがあり、死者と生者の語らいの場所、親を想い自分たちの生活の歴史を子供たちに伝えて行く場所としてふさわしいお墓なら、いずれも良いお墓と言えるのではないでしょうか。
(全優石「正しいお墓の買い方」より抜粋)
今回は「正しいお墓」とは・・・のおはなしでした。では、どうしたら良いのか?次回からはすこしだけ具体的なおはなしです。