2014年11月5日水曜日 晴れ
こんにちは。東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご案内し、墓石の製造加工と据付施工工事という「お墓づくりのお手伝い」をしております石材店の株式会社大塚ブログ「霊園とお墓のはなし」です。本日の記事は「お墓に使う石材の種類 神奈川県産 本小松」です。
お墓に使う石材の種類 神奈川県産 本小松
本小松は、神奈川県の真鶴町で産出される石材になります。多くの石材が地中深い場所で超長期間をかけて岩石となる花崗岩の御影石となっていますが、小松石は噴火によって流れた溶岩が冷えて固まった安山岩になります。箱根の溶岩なのです。
逆光になってしまいましたが、中央の石塔が本小松石の石塔になります。
淡い緑がかった色なのがわかりますでしょうか?今度は斜めから見てみましょう。
非常に目の細かい石になりますので、鏡面加工による鏡面の具合が鏡のように反射して写っています。
冒頭にも書きましたが、小松石は箱根の溶岩から生まれた石材になります。戦国時代に関東で覇をとなえた後北条氏の多くの城は土塁と堀によるものが多かったのですが、その後徳川幕府の時代となって関東の城郭にも石垣が多用される時代になります。小松石は小松山から産出されるため名づけられました。小田原城の石垣や、江戸城の石垣にも使われました。江戸城などの日本中の大名を動員しての築城は天下普請と言いますが、ここ小松石を採石するために各大名がそれぞれ丁場をつくり、中でも現在大河ドラマ「軍師官兵衛」で取り上げられている黒田家の当主黒田長政(黒田官兵衛の息)は特に力を入れて小松石の産出に力を注いだそうです。
関東産の代表的な高級墓石材です。皇居の石垣に使われるなど、宮内庁御用達の石で、気品のある淡灰緑色の色調などから根強い人気があります。年数が経つと帯のような独特の模様が現れるのが特徴で、趣のある安山岩です。
細かな部材を見てみましょう。まずは香炉。
水鉢の縁をみてみると、そのきめの細かさがよくわかるのではないでしょうか。
現在小松石というと、小松山以外でも産出されるようになってきています。その中でも昔ながらの小松山から産出している石を「本小松」と言います。安山岩ということで御影石とは違いますが、硬度や吸水性、耐久性にも大変優れている石材です。江戸城などの巨城の石垣に使用されていて500年を経ても問題がないところから耐久性を想像しやすいかと思います。
キメが細かいため、細かい加工がとても美しく映える石材です。
石の目を見てみましょう。
緑灰色の中に、白い粒子と黒い粒子が確認できると思います。拡大してみましょう。
小松石は年数とともに見た目の表情を変えていく石材で、その表情は「劣化」ではなく、石も自然の生き物なのだという証拠になります。味わい深い変化を見せてくれる、大変人気の高い高級石材になります。
実物を見ていただくと、さらに美しさを実感できることと思います。
お墓のことで疑問やご質問、お困りのことなどありましたら、全優石加盟の弊社大塚にお気軽にご相談ください。お墓相談員(全優石)やお墓ディレクター有資格者(石産協)など専門の知識のある者が丁寧にご対応させていただきます。
お問い合わせ、お越しの際はこちら → お墓無料相談窓口
お問い合わせ番号 0120-36-1217(代表)
~ ~ ~ ~ ~
~ ~ ~ ~ ~