2015年4月20日 月曜日
こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、首都圏にて墓地と霊園をご案内し、墓石の製造加工と墓所への据付施工工事という「お墓づくりのお手伝い」をしております石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。
先日2015年4月11日土曜日、上尾市仏教会顧問会の総会が開催されました相頓寺さまにて、総会のあとに催された狂言を今日はご紹介いたします。(総会の様子の記事はこちら)
本堂の内陣に普段据えられている法具をすべて移動させ、内陣がそのまま狂言の舞台として使用されました。
狂言師の茂山良暢さんがまず登場。狂言についていろいろとお話しいただきました。特に狂言の笑い方を観客に「伝授」してくれたのですが、会場一体となって「大笑い」の練習をする様子は、練習にも関わらずとても楽しく、本当に笑ってしまいました。
そしていよいよ開演。今日の演目は「仏師」。
最初に登場するのは大藏基誠さん演じる「田舎者」。
田舎者は田舎で一間四方のお堂を建てたものの、中に納まっていただく仏像さまがまだいない状況。都に出れば仏師に出会え仏様を彫ってもらえるのではと上京するところから始まります。
仏師を探している田舎者に声をかけるのは、茂山良暢さん演じる仏師。ただし、この仏師は本物の仏師ではなく詐欺師が田舎者をだまそうと仏師として近寄って来たもの。田舎者騙されないで!
ところが仏師(詐欺師)の予定通りにはうまく事が進みません。
田舎者が納得する仏像(単に仏師が面をつけて化けただけというもの)がなかなか完成しません。
納得のいく仏像になるまで仏師が様々な仏像(とてもひょうきん)を披露します。なかなか納得しない田舎者にむしろ詐欺師の仏師が翻弄されてしまいます。この場面はスピード感もありコロコロと様々な仏像に変化していくのですが、このシーンでは会場は笑いが止まらないという状況でした。
ドタバタの終いには、ついに仏師の嘘がばれてしまうという内容。
・・・古典芸能というと、昔の言葉づかいなどを自分が理解できるのかな、と不安もありました。しかしいざ拝見してみますとなんと面白いことでしょう。面白いというよりは、久しぶりに大笑いしたなぁ~という感じです。
最後のご挨拶でお二人が再度登場。今度は現代の若者という感じでお話しいただきました。
茂山良暢さんは大蔵流の能楽師四世茂山忠三郎さんのご長男。実のお姉さんは元宝塚歌劇団の梅園紗千さん。同じく出演されました大藏基誠さんは大蔵流の二十五世を継いだ大蔵彌太郎さんの次男。お二方とも様々な活躍をなされていらっしゃいます。
茂山良暢さんの手に持っているチラシはこちら↓(クリックすると元画像を確認できます)
元宝ジェンヌのお姉さん梅園紗千さんと一緒に、「狂言×宝塚 Part2」という催し物を企画されているそうです。2015年6月28日(日)午後二時開演(一時半開場)、会場は渋谷東急セルリアンタワー能楽堂。出演は姉弟のお二人のほか、元宝塚の彩央寿音さん、今日出演された大藏基誠さんと、大藏教義さん。
ご興味のある方はお出かけしてみてはいかがでしょう?