2014年4月28日月曜日 うす曇り
埼玉県桶川市にあります桶川霊園。管理事務所から「シャクヤクが綺麗に咲きました!」と連絡をもらい、写真を撮りに行ってきました。
↓桶川霊園の管理事務所入り口付近。
大輪のシャクヤクです。シャクヤクは漢字では芍薬と書きますが、根っこが消炎・鎮痛・抗菌・止血・抗けいれん作用がある生薬です。漢方では、赤芍と白芍の二種類があるとか。葛根湯などの有名な漢方薬に使われているということで、使い勝手のよい生薬なのですね!また乾燥した花びらをお茶に入れて飲んだりもするそうです。
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という言葉がありますが、芍薬も牡丹もボタン科の植物。しかし、牡丹が木に花をつけるのに対して、芍薬は草という大きな違いがあります。牡丹を花の王「花王」と呼ぶのに対して、芍薬は花の宰相「花相」とも呼ばれているそうです。
いずれにしても、とっても立派な芍薬ですね!
芍薬の近く、同じく桶川霊園管理事務所の入口にシャクナゲも綺麗に咲いていました。
高さ2メートルくらいのシャクナゲの木です。ツツジの仲間です。
シャクナゲは漢字で石南花や石楠花と書きますが、中国では石の多い土地に南向きに咲くことからこの字が使われたようで、それを日本で「しゃくなんげ」と読んだものが転訛して「シャクナゲ」と呼ぶようになったという説が有力のようです。
ただ、中国から日本に伝わる際に、何かが間違ったようで中国と日本では「石南花」という植物は別のものを指すようになってしまっているそうです。シャクナゲの葉に利尿・強壮の効果があるとしてお茶のように飲む方もいるそうですが、むしろ吐き気や下痢、呼吸困難を起こしてしまう有毒植物だそうです。これは、漢方に「石南」という薬があるからだと思いますが、日本の石南花(シャクナゲ)と漢方薬の石南は全く関係のないもの。口にしないよう気を付けてください。
なお、西洋シャクナゲと日本のシャクナゲはそれぞれに発展された、少し違う種類のものになります。
とっても綺麗なのですが、近くで見てみると「もう少しはやく見に来ればよかった」と感じてしまいましたが、それでも迫力満点、目を楽しませてもらいました。
生薬として有名なシャクヤク、実は有毒植物のシャクナゲ。しかしながらどちらも目を楽しませてくれるという意味では、癒しのくすりになっていると思いました。
以上、GW初頭の桶川霊園のお花でした。
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ご参考
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