2014年11月21日金曜日 晴れ
こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉のみならず東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご紹介し、墓石の製造加工と墓所への据付施工工事を行っております墓石石材店の大塚ブログです。
先日、さいたま市見沼区にあります「さいたま市営霊園 思い出の里」に向かう途中のことですが、藁でできた家のようなものに遭遇しました。
遠くから見たところ、どうやら藁でできているようですが、はじめて拝見しました。
見沼代用水東縁沿いを、さいたま市営霊園 思い出の里に向かって進んでいるときに見かけました。場所は、さぎ山記念公園、見沼自然公園の近くです。なお、見沼代用水には鴨が何羽もおり、のどかな田園風景を演出してくれてます。
土手を降りてみましょう。
案内板があり、どうやらこちらは「フナノ」という伝統的なものだということが判明。
FUNANO HISTORY 約50年前まで、見沼田んぼは一面の水田でした。そのころまで、この地域では稲刈りの後、「フナノ」と呼ばれる藁塚が作られてきました。藁は家畜のえさ、燃料、わら細工とその用途は広く、その中で生み出された「藁の文化」は人々が記した貴重な生活文化の証です。 しかし、減反政策に加え、農業の機械化、後継者不足、石油ガス燃料、プラスチックの普及が急速に進み、「フナノ・藁」文化もいつしか途絶えていました。そんな中、見沼田んぼの象徴としての「フナノ」を、という声に押され、数年前から復活しました。 ほとんど記録が残ってない中、古老に話を聞き、手ほどきを受け、「フナノ」は、ようやく完成しました。使った藁、約9トン(約9反分)、作業に関わったのは約120人に及びました。調べてみると、「フナノ」は全国的にもまれな大きさ、さらには、他に例を見ない舟形形状、それらの美意識に改めて感動しました。「フナノ」は晩秋の見沼たんぼに欠かせない風景、という声も多く寄せられています。 しかし、制作には、多くの手間と人手を必要とします。多くの方々の協力を得ながら、これからも「フナノ」を継承してゆきたいと考えています。温かく見守ってください。 見沼田んぼの文化遺産「フナノ」づくり実行委員会(見沼ファーム21ほか12団体)
以上、案内板より引用しました。
せっかくなのでもっと近くに寄って見てみます。
周囲には竹で作った背の低い生垣のようなものが取り囲んでおり、足元にはもみ殻が敷いてありました。
紅葉を背景に、とても風情がある季節の風物詩です。
近くには見沼代用水のほか、加賀屋川も流れており、美しい見沼の田園風景を作っています。
加賀屋川にかかる橋の上からもフナノを見ることができました。
この後、見沼田んぼを北西に向かい、さいたま市営霊園に向かったのですが、丁度紅葉が美しい季節。その時の記事はこちらになります。さいたま市営霊園思い出の里は、このように美しい見沼田んぼに隣接している自然豊かな霊園です。