2014年4月12日土曜日 晴れ
昨日開催されました「上尾市仏教会顧問会総会」。今年の会場は上尾市今泉にあります十連寺様でした。総会の模様については別の記事にて書いてみましたが、十連寺様の境内がとても美しかったので別記事を起こしてみます。
十連寺様は、上尾市今泉という場所にあるのですが、すぐ近くには上尾市民体育館や上尾第一団地、昨年オープンのショッピングモール、アリオ上尾があるのですが、周りは区画整理が次々に進んでいる、そんな場所にあります。(以前記事にしました「川の大じめ」もすぐ近くです)
弊社、石材店の大塚も日頃大変お世話になっているお寺様です。
十連寺は干菜山光明院と号する浄土宗の寺である・・・開山は応永年中の1394年。そして時代は下って慶長18年(1613年)、なんと鷹狩りの道中に立ち寄った徳川家康直々に「干菜山十連寺」と命名されたというからびっくりです。本堂の軒端にたくさんの菜が干してあるのを見て名づけたと伝えられているとか。
山門に至る参道、とてもきれいに整備されています。植栽と石、左右の灯篭と地蔵菩薩様がシンメトリカルに配置されていて印象的な山門です。
くぐる前から山門越しに見えているましたが、山門の内側の境内の庭園がすばらしく、くぐったとたんに一気に景色が広がってきます。
立派な五輪塔が目に入ってきます↓こちら五輪塔の火輪(球体の一つ上、編み笠のようなカタチ)の中央に葵紋がありました。さすがです。
参道の左には出世地蔵が↓石柱によると、札所になっているのでしょうか。次回ご訪問時によくこの石柱を読んできます(^_^;)
出世地蔵の隣りには庚申塔もあります。また境内にはものすごく立派な宝篋印塔もありました。
それにしても、境内は春色に包まれていて、どこにカメラを向けても全方位絵になるシーンだらけです。
ソメイヨシノは散ってしまっていましたが、枝垂れ桜は見ごろでした。
来週には西洋牡丹が咲き始めるとか。こちら↓は珍しい黄色い西洋シャクナゲ。
境内には、このようなものもあります。
↑左は力石。何匁なのかはわかりませんが、これを担いだ人はとにかくすごいですね!(^_^;)右にあるのは「公教育の祖 今泉学校跡地」とあります。貴重な教育の場だったのですね。
↓こちらは上尾市指定有形文化財(古文書)の慶安の禁札について。現物は大切に保管されています。
蹲踞(つくばい)の石です。吾唯足知「われただ足るを知る」です。
境内には随所に七福神像もあるんです。十連寺様一か所で七福神めぐりができてしまいます(^-^)左から順番に、恵比寿さま、大黒さま、弁財天さま、大黒天さま、布袋様、福禄寿さま、寿老人さま。
さて次に建物ですが、最初に見てもらいました山門も見ごたえありましたが、他の建築物もとても見ごたえがあります。↓こちらは鐘楼堂。
↓こちらは阿弥陀堂です。本日は扉を開いてくださり、中を拝見することができ、尊像を拝むことができました。
↓こちらは八角十王堂。十王信仰です。八角形でとても絵になる建築物です。
八角十王堂も中を拝見させていただきました。
そして木造ではありませんが、美しい形状のモダンな御本堂です。
一階は客殿、二階が本堂になり、中に入らせてもらいましたが使い勝手の良い、そして眺望の素晴らしい建物です。こちらの美しい境内が見えるのですから、とても贅沢な眺望でした。
一階、客殿の入口を入ってすぐ、季節がらといいますか時期柄もあり、花祭りのとてもきれいなお花とお釈迦様がいました。
御本堂です。椅子が並んでいるのですが、円形に近いカタチで椅子が配置されていて、できるだけ正面方向に阿弥陀如来様を拝むことができるようにご配慮されていました。
内陣の様子です。御本尊は阿弥陀如来様です。
欄間がとても美しい極彩色の彫刻です。極楽浄土でしょうか。
境内の美しい景色と御本堂の貴重な様子を拝見させていただき、ただただ眼福です。ありがとうございました。四季折々の表情を見せてくれる十連寺様、いつ訪れても気持ちを穏やかにさせてくれるお寺様です。