2015年3月7日 土曜日 曇り時々雨
こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉県のみならず東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご案内し、墓石の製造加工と墓所への据付施工工事という「お墓作りのお手伝い」をしております石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。
本日は「消防記念日」です。そして3月1日より本日3月7日までの一週間が「春の火災予防運動」の期間となっています。消防組織法の施行日(1948年3月7日)にちなんで記念日とされています。
弊社大塚の本社受付にも上尾市消防本部から届いたポスターを掲示しております。
火事・救助・救急は119。
もういいかい 火を消すまでは まあだだよ
住宅用火災警報器を設置しましょう!防災はまず地域から自分から
松元絵里花さんのポスターです。
この「春の火災予防運動」のほか、消防の日(11月9日)を起点とした「秋の火災予防運動」もあります。火事にはくれぐれも気をつけたいもの。
今日は消防記念日ということですので、火事はもとより救急・救助・防災といった「消防」についてもあらためて考え直して自分自身と家族を振り返ってみる機会なのではないでしょうか。
消防ということでちょっと考えてみますと、弊社の取扱っておりますお墓でいえば「線香への着火」は気をつけたいところ。お墓参りの際などは屋外で線香に火をつけることになりますので、風があったりするとなかなか難しい場合もあるかと思います。墓地によってはきちんとした「着火器」や「着火場所」の用意されているところもありますが・・・(たとえばこのような着火器↓)
こういった着火器や着火スペースのない墓地の方がまだまだ多いのではないでしょうか。
墓参時にターボライターやガスライターなど風に強い着火道具のない場合や、場合によっては墓地の売店で仏花を購入する際に線香とともに牛乳パックを切って作った着火用の切れ端をくれる場合や、はたまた人によっては墓地の参道などで新聞紙に火をつけてそこから線香に火を移すという方など実に様々かと思います。
屋外で火を使用する場合には、「火が飛ぶ」ことや「燃えカスから再発火する」ということを注意しなくてはなりません。可能であれば火が飛びやすい新聞紙などの軽い紙などは使用しないに越したことはありませんが、もし使用されるような場合でも必要最低限の火加減になるよう多量の燃料になる新聞は使用しない、すぐに消化できるように水を近くに用意する、燃え移りそうな枯草や枯花のないような場所を選ぶなどくれぐれもご注意ください。
また、墓参時の線香は「一束まるまる使用しなくてもよい」と言われるケースも多くあります。もちろんお寺さま毎の考え方や地域の考え方によっても差があると思いますが、一つまみ(数本)だけ使用するという方も少なくありません。防災を考える場合には「線香が燃え終わるまでそこにいる」ということがほとんどないお墓参りですので、できれば少量の方が安全とも言えます。逆に風の強い日には香炉の中の多量の線香によって大きな炎があがる場合も多々あります。
石材は決して「火に強い」材料ではありません。強い熱をくわえられると変色や変質もありますし、熱の変化によって劣化や割れの原因にもなります(熱くなった香炉などに、急激に水をかけないようご注意ください)。そして多量の煙にさらされた石材には「ヤニ」がしみこみ茶色く変色してしまう場合も多く見られます。お墓の修理などが必要になると、想定外の予算が発生してしまいます。
どうしても多めの線香を使用しなくてはならないという場合は、とにかく「ご注意」頂くほかありません。
最後に豆知識として、線香に火をつけた後、炎を消す際に息を吹きかけたり、線香を持つ手を強く振って火を消したりなどしている方はいませんか?息を吹きかけたり線香を左右に振ったりすると、より火の勢いが強くなる場合もありなかなか消えにくいかと思います。消えにくいということは「火の危険が終わらない」ということにもなります。
線香の炎を消すには、持ち手ごと「下にすっと引く」ように下すと自然と火が消えやすいです。すみやかに炎を消すことも防災。消防につながります。
くれぐれも火にはお気を付けいただき、必ず水を近くに用意するなどの準備をして「スマートな着火」ができるとより墓参もスムーズになるのではないでしょうか。