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霊園とお墓のはなし

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・墓にまつわる言葉「驚天動地」(白楽天の詩「李白墓」より)

2015年6月18日 木曜日 曇り

こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉県だけでなく東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご案内・ご紹介し、墓石の製造加工と墓所への据付施工工事という「お墓づくりのお手伝い」をしております石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。

今日は墓にまつわる言葉について。

 

墓にまつわる言葉

「驚天動地」

驚天動地というと、ニュースなどでよく耳にし新聞や週刊誌などでも目にする日常的な言葉ですが、実はこの言葉もお墓にまつわる言葉なんです。「天を驚かし、地を動かす」くらいの出来事に使われますね。スポーツの偉大な成績や、社会的な事件や天災について、良い場面でもそうでない場面でも様々なシーンで使われます。

では、もともとはどういった言葉なのか。

元々の出典はたいへん古く、唐の詩人の白楽天(白居易)(772年~846年)が、同じく有名な詩人は李白(701年~762年)の墓参りをした際に荒れ果てていたことに嘆いた詩「李白墓」に由来しています。

 

可憐荒瓏窮泉骨

曾有驚天動地文

但是詩人多簿命

就中淪落不過君

憐れむべし荒瓏(こうろ・荒れた)窮泉(きゅうせん・地下深くの泉)の骨、

かつて天を驚かし地を動かす(驚天動地の)文あり、

ただこれ詩人多く薄命、

なかんずく淪落(りんらく・おちぶれる事)すること君に過ぎず。

李白の墓を前にし、荒れ果てた墓と地下深くの泉に浸かる骨を憐れんでしまう。かつて驚天動地の文を作ったというのに。詩人の多くが薄命な中、李白あたなほど落ちぶれてしまった人もいないことだろう。

 

墓参りがきっかけで生まれた詩と、その詩から慣用句として現代日本語の日常語にまでなっている「驚天動地」という言葉です。

千年以上前の中国の詩ですが、白楽天の感じた風景がありありと目の前に浮かぶような、そんな見事な詩ですね。

李白は、白楽天の生まれる10年前に亡くなっています(ちなみに杜甫は2年前です)。さながら、今でいうところの明治大正や戦前の著名人の墓をお参りするような具合でしょうか。この墓参時がすでに李白の没後50年ほどということですので、白楽天は40歳くらい。李白にしろ白楽天にしろ、唐詩の巨大な人物です。例えるならば「ベーブルールの墓参りをするイチロー」ぐらいの年齢差・・・というとわかりやすいでしょうか。

お墓はいつだれがお参りに来てくれるかはわかりません。できるだけ綺麗に維持していきたいものです。

 

また機会をみて、お墓にまつわる言葉について書いてみようと思います。

 

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