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・自分のルーツ、先祖を調べる

2014年1月29日水曜日 晴れ

先日、現在大人気上映中の邦画「永遠の0」を見てきました。途中、目頭が熱くホロホロと涙流さずにはいられない映画でした。小説も読んでいたこともあってか、すんなりとストーリーが頭に入ってきましたが、おそらく映画のみの初見の方でも安心できる、わかりやすい映画だったと思います。

この映画は、現代の主人公が特攻で亡くなったという祖父を調べるという切り口から始まり、祖父を知る様々なご老人の言葉から少しずつ祖父の人間像が浮き彫りとなっていくというストーリー。

生前の祖父を調べる方法とは、いくつかの『戦友会』に主人公の祖父である「宮部久蔵を知る人はいませんか?」という内容の手紙を出すというものだったのです。手紙を出したのは主人公の姉。そして手元にたくさんの返信の手紙が届いたという描写でした。

 

お墓や霊園を取り扱う石材店として、私達の業務にとても近いものを感じました。お墓には「墓誌」という記録媒体が装置として備わっています。自分のルーツを調べるときの一つの手段として、この墓誌を見て探すという一見アナログで時間のかかる方法ではあっても、確実な方法としてあげられます。石は情報の記憶媒体として超長期間残すことのできる媒体でもあるからです。

調べる必要がでる可能性のある事柄としては、自分の家紋(先祖代々の家紋)は何だったのか?お墓はどこにあるのか?お墓には誰が眠っているのか?などなど・・・

もちろん墓地でお墓を眺めて歩かずとも、明治以降であれば戸籍が残っていますし、お寺や仏壇に過去帳が残っているような場合は、そこで調べることで解決する場合も多いと思いますし、親類縁者がいれば、もっと手っ取り早いかもしません。

さらには墓地に管理者がいるような場合なら、自身の目で見て歩かずとも、管理事務所やお寺なら住職が調べてくれる可能性もあります(が、近年は個人情報保護の観点から教えてくれない場合も考えられます)

明治より前、江戸期以前のご先祖様を調べたく、今となっては当時を知る縁者もいなくて、過去帳は戦災で燃えて今はない。

そんなとき、ひょっとしたらお墓の墓誌に刻んである情報がヒントになるようなこともあるかもしれません。

 

 

映画の感想として、とても感じ入ったのが、戦争で亡くなった祖父のことを深く記憶している方々が何人もいたということ。世代と時代を超えて、現代の若者である主人公の胸に祖父を知る人たちの言葉が深く重く響きます。

私たちの日常に照らし合わせてみると、可能ならば存命のうちに、間に合わなくとも故人を知る人と話をしてみるというのも、人と人をつなぐご縁や、故人を偲ぶ供養になるのではないでしょうか。人間性を知ることで、ただの「知人」「縁者」がリアルな人間として改めて目に浮かんでくることもあるのかもしれません。永遠の0のように。

映画「永遠の0」を見終わった後、個人的に気になってしまったのが、若くして亡くなった祖父のお墓は今どうなっているのか?(現在の主人公の姓は「宮部」ではなく諸事情により「大石」。)小説も映画もどちらも戦後のシーンで一言だけ「お墓」という言葉が登場しました。

が、物語の上では、現在のお墓については不明なままでした(^_^;)

戦時中、外征で亡くなった方は「遺骨がない」という方も多かったと思います。

永遠の0での祖父のお墓が物語のその後、きちんと供養され続けられることを祈ります。

 

 

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