永代供養墓
永代供養墓とは、生前に申し込みができて、承継者の有無に関係なく、永代にわたる供養と管理が約束されるお墓のことです。子供のいない夫婦や、生涯を独身で過ごす人の増加、さらには、自分が死んだ後にお墓のことで子供に負担をかけたくないという考えを持つ人が多くなり、従来とは異なる新しいお墓の形態として、近年、社会的にも大きな注目を集めるようになりました。
一口に永代供養墓と言っても、それにはいくつかのタイプがあります。代表的なものは、共有の納骨施設の上に記念碑や宗教的なシンボル(仏像など)を建てた「共同墓(合祀墓)タイプ」、共有の納骨施設の中が個別のスペースに区切られていて、それぞれの名前を記した銘板や石碑を掲げる「集合墓タイプ」、一定の区画内に個別のカロートと墓石を設置した「個別墓タイプ」です。一部の民営霊園では、通常の形で建立したお墓を、故人の永代供養墓として使うことが出来るというシステムを取り入れているところもあります。
多くの永代供養墓では一定期間(10年間・33年間など)は骨壺で安置し、期間が過ぎたら遺骨を骨壺から出して合祀スペースへ移し、土に還すという方法が取り入れられています。使用者の希望で骨壺を安置する期間を決めることが出来る場合もあります。
永代供養墓の費用は、数万円から100万円を超えるものまで、かなりの幅があります。料金の定義やお墓の形態、納骨の仕方、供養の方法などはさまざまなので、よく確認しなければなりません。
(六月書房 霊園ガイド2013下半期号 より抜粋)
※こちらの記事もご参考まで→・永代供養墓 合葬墓 共同墓 合同墓 合祀墓 集合墓 納骨堂
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