2015年7月12日 日曜日 晴れ
こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置く石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。
先日サンヒルズ・メモリアルガーデンへの道すがら立ち寄りました岩殿観音 正法寺さま。その南側の山の中に六面幢(ろくめんどう)があります。
岩殿観音の裏側の入口からのびる細い道の奥に六面幢はあります。
↑この場所のすぐ近くに案内の柱があります。
県指定史跡 正法寺六面幢 です。
途中の道はこのようなこもれびの道です。ちょっとしたハイキングです。
しばらく歩きますと分かれ道があり、ここを左に曲がります。
そして見えてきました。
六面幢とは、六面石幢とも六面塔とも呼ばれる供養塔。「幢」とはノボリ旗状の細長い旗のことで、仏法や仏様をそこに描き供養するものです。これを石でつくったものを石幢といい、石幢を六枚合わせたものを六面幢と言います。
六枚の板石を合わせた形状の上に笠石を載せています。笠石の中央にある丸い石は宝珠を表しているのでしょうか。
正法寺の六面幢 県指定文化財
この六面幢は、緑泥片岩(青石)の六枚の塔婆を組み合わせて六角形を作り、その上に笠石をのせてあります。高さ107cm、板石の大きさき横36cm、縦101cm、笠石の直径128cmです。
笠石の周縁には飛雲・裏側には双龍と宝珠、宝相華や飛雲が線刻されています。
板石にはそれぞれ銘文が刻まれていますが、その銘文によると、天正十年(1582年)二月に、岩殿山の僧道照が俊誉・妙西・道慶・俊意らの菩提を供養するために建立したものと思われます。
六面幢は、鎌倉時代から室町時代に建てられたものですが、現在知られているものは極めて少なく、正法寺のものは、年代的にも新しいものです。
昭和五十八年三月 東松山市教育委員会
※以上、案内板より引用。
六枚のうち一枚が外れてしまっていました。
昭和五年三月三十一日指定。とあります。
今年が2015年ですので、433年前の石塔です。年月を考えると、刻まれた文字もしっかりと判読できます。しっかりと後世に伝えたい貴重な文化財ですね。
※東松山市の霊園 森林公園昭和浄苑の墓地情報のページはこちら。