2024年1月18日(木)
こんにちは。石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。弊社は墓石の製造加工と墓所への据付施工工事という「お墓作りのお手伝い」をしている石材店です。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉県だけでなく東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて霊園と墓地をご紹介・ご案内しております。
つい先日、上尾の少林寺様の山門脇に、四弘誓願文の石碑を建立いたしました。
この石碑は、もともと弊社の工場に設置されていた石碑に、臨済宗円覚寺の横田南嶺管長が実際に揮毫いただいた四弘誓願文を石碑へ転写させるような形で彫刻しました。
四弘誓願文とは、仏道を求める者が修行に入る前に立てる四つの誓いの言葉です。
「いのちあるものは限りなく、誓って救わんことを願う。
煩悩は尽きることなく、誓って断たんことを願う。
学ぶべき教えは限りなく、誓って学ばんことを願う。
さとりの道はこの上ないものなれども、誓って成し遂げんことを願う。」
自ら煩悩を断ち解脱をした後に、人を救おうというのではなく、まず人々の為に尽くそうという願いを持って、その上で、煩悩を断ち、教えを学び、仏道を成ぜんと願うのであり、ここに菩薩修行の大事なところがあります。
(『寶王山少林禅寺だより』より)
石碑に対しての文字の大きさ、またバランスを整えるのに何度かご住職を交えて打ち合わせを重ねました。
文字原稿をゴム板に転写させ、彫る部分のゴムを切り取り、細かい砂状のものを高圧で吹き付けるサンドブラストという方法で彫刻します。字数が多く、一文字も大きいので職人さんも大変だったかと思います。
石碑は、高さ約2.7メートル、幅約2メートルの大きさで、非常に重量のあるものとなっています。
工事の際は、特殊なクレーン車を使って据付を行いました。
「当今の苦しい時代だからこそ、人の苦しみを我が苦しみとして、皆で手を携え、困難なことも共に乗り越えていきましょう。」という少林寺様の願いを込めた石碑を、お近くの方は是非一度ご覧ください。