年中無休 [営業時間:午前9時から午後5時]
facebook
menu
MENU

霊園とお墓のはなし

  • 永代供養墓特集
  • 新しいお墓の形 納骨堂
  • ペットのお墓
  • お墓ができるまで
  • 正しいお墓のクリーニング
  • 一般社団法人 全国優良石材店 全優石 石材店の一流ブランドです
  • 日本石材産業協会
  • 全国石製品協同組合

著名人有名人の墓」カテゴリーアーカイブ

・お墓参りで何を思うか、語りかけるか

12月28日土曜日

年の瀬も押し迫ってきました。いよいよもう四つ寝るとお正月です。

年末年始は、春と秋のお彼岸、お盆に次いでお墓参りをする方が多いのではないでしょうか。

今日は、お墓参りの時に墓前で何を思うか、語りかけるかという点をちょっと考えてみます。

 

●感謝する

墓前で手を合わせたとき、ご先祖様や亡き方、お墓に眠っている方に感謝の気持ちを心に思い浮かべるという方は多いと思います。いつも見守っていてくれてありがとう。産み育ててくれてありがとう。生前にしてもらったことについての感謝や、そもそも子孫として存在させてくれたことについての感謝などです。

 

●日頃の報告をする

おかげさまで無事に就職決まったよ。孫が小学校にあがったよ。家を建て直すことになったよ。などなど、自然に心の中で報告している、ということって多いのではないでしょうか。

 

●目標など、自分の決意を伝える

目標のあの大学に入学できるよう頑張るね。お父さんが残してくれた店を頑張って守っていくね。今度のコンテストで入賞できるように努力するね。人生に目標がある人や、強い決意を持つ時などは墓前で心の中でこういった決意表明のような会話をされる方もいるでしょう。

 

●亡き方との思いで語り

お墓で眠る人との思い出を心の中で語られる人もいるかもしれません。あの旅行は楽しかったね。結婚式でお父さんあんなこと言ってたね。よくお母さんに叱ってもらったよね。風邪をひいたときに看病してくれたよね。などなど、思いで語りをしはじめると、ついついいろんな気持ちが次々に浮かんでくるかもしれません。

 

●願い事は要注意?

若い方やお子さんにいるかもしれないのが、手を合わせて願い事を唱えることではないでしょうか。手を合わせるシーンとしては、神社やお寺に参拝した時と、仏壇の前と、いただきますごちそうさまと、そして墓前かと思います。かっちりと明文化されたものがないのがお墓参りの仕方です。手を合わせて目をつぶり心の中で何かを唱えるという部分から、神社やお寺での参拝とごっちゃになってしまっているかもしれません。宝くじが当たりますように。彼氏ができますように。など、ご先祖様やお墓で眠る人の立場になって考えてみると、きっと気持ち的に応援はしてくれると思いますが、実際に運を左右させるようなパワーを発揮してくれるのかというと、疑問が出てしまいます。「ほとけ」さまではあるけれど、阿弥陀如来や大日如来、観音様やお地蔵様ではありません。いつかは氏神様になってくれるご先祖様も、godではなく、祖霊というものではないでしょうか。ご先祖様に「ご利益」を求めるのはいかがなものでしょう。「かわいい孫の願いでも、おじいちゃんは運命を変えられないよ(^_^;)」と思われてるかも?

 

お墓参りの際に心に何を思うかについては、何が正しいということはないと思います。が、もし勘違いをしている方がいるのならば、家庭や親族の教育という意味でも確認してみて、お墓参りで何を語りかけるかについて話をしておくというのは悪いことではないでしょう。もし機会があったらお墓参りへの道すがらにでもそんな話をしてみてもいいかもしれません。

余談ですが、昨年の初詣のとき、すれちがった若いカップルさんが「このおみくじ、捨てる場所どこにあるんだろうね~」と言っていてびっくりしてしまいました。おそらくシーンとしてはおみくじを結ぶ場所を探していたのだと思います。「捨てる」という言葉にしている感覚にびっくりです。まだ若い人たちだったので、大人になるうちにいろんなことを覚えて考えて感じていくと思いますので、そんな言葉は使わなくなるかもしれません。が、他人事ながら少し心配になってしまいました。

と、ここまで書いてみましたが、私自身は宗教家でも民俗学の学者でもないので、お墓参りや神社仏閣にお参りするときに、間違ったことをしてしまってはいないか、もっともっと勉強しなきゃな、と感じております。

もし間違えてしまっていたら、ご先祖様、神様仏様、ご容赦ください(^_^;)

 

 

・トルコとボスポラス海峡と日本の技術

10月30日 木曜日 晴れ 今日は富士山が頭だけ見えます。

トルコの首都イスタンブールを東西に分けるボスポラス海峡。ヨーロッパとアジアを文化的にも分ける海峡です。ここに新しいトンネルが150年越しで完成したということでニュースになっています。海峡のイメージとしましては、日本で言えば関門海峡とその鉄道トンネルの規模に近いようです。トルコからの要請での日本の援助(1533億円の円借款)でのプロジェクトで、トンネル工事の難関部である海底部分は日本の大成建設グループが担当したそうです。沈埋工法という、あらかじめ海底に掘った穴にトンネルの箱を沈めて埋める方式での工事だったわけですが、日本では首都高速(羽田トンネルや東京港トンネルなど)や鉄道(総武線快速の隅田川トンネルや京葉線東京港トンネル)などでも行われている技術になります。今回のトンネルは沈埋トンネルとしては世界最深の水面下60メートル。もちろん日本同様の地震国でもありますので、M7.5にも耐えうるトンネルとなっているそうです。昨日29日、トンネルを通る地下鉄の開通式が日本の安倍晋三首相とトルコのエルドアン首相が出席して行われました。

トルコと日本は不思議な縁があり、今では両国ともに友好関係にあります。明治期に日本で難破したトルコ軍艦のエルトゥールル号への海難救助を日本側が手厚く行ったということが友好の始まりのようで、その後の日露戦争でのロシアの敗退により支配されていたトルコが解放されたこと、イラン・イラク戦争時にイラン在住邦人を救出してくれたのがトルコ政府だったこと、先般の五輪開催地のライバルでありながらも両国首脳の友好的なやり取りがあったなど、その親交のエピソードは数知れません。

時には悲しい事件も起こることはありますが、今後も両国の友好関係は続いていくことと思いますし、今回の記念すべきプロジェクトに日本が携わっており、日本の技術を活かしてくれたということに感謝と惜しみない拍手を送りたいです。

ちなみに上記エルトゥールル号の遭難者の立派な慰霊碑(お墓)と埋葬地が和歌山県の潮岬の近く、串本の紀伊大島の東端にトルコ記念館とともにあるということなので、いつか訪れてみたいお墓のリストに入れておこうと思います。

※トルコ軍艦遭難慰霊碑 地図と画像

こういった慰霊のお墓や施設があると、何十年たった後でもお参りが出来ます。当時慰霊碑を建てられた方にも、お参りしたい側の人間として感謝させていただきます。

 

 

・やなせたかしさんの実家跡地がお墓と公園に

10月24日木曜日 くもり

10月13日に94歳でやなせたかしさんがご逝去され、日本中が悲しみと驚きと惜しむ声に包まれました。

数日前のニュースになりますが高知県香美市にあります、やなせさんの父方の実家跡地が「お墓と公園」として整備が進んでいるとのことです。完成すると中央に顕彰の墓碑と、その両脇にはアンパンマンとバイキンマンの石像が建ち、碑の下に遺骨が納められるそうです。

来年平成26年2月に完成するこの公園、多くの方がやなせさんを偲ぶために訪れるスポットとなることでしょう。

アンパンマンは困った人を助けてくれるヒーローとして生まれました。他に見られないユニークなヒーローです。子供向けのヒーロー、英雄というと、その多くは勧善懲悪であり、戦うことが第一義となっている場合が多いのですが、アンパンマンは違いました。まずは困った人を助ける。お腹のすいている困った人に顔のアンパンを食べてもらう。

困った人を助ける、というと、古くは鼠小僧という江戸期の庶民ヒーローも実在しましたが、鼠小僧は「巨悪のあぶく銭を貧しい庶民に届ける」という点でのヒーローで、アンパンマンに近いものがありますがやはり違います。

この「おなかのすいた困った人を助ける。顔のアンパンを食べてもらう。」という独自のスタイルが、子供たちに広く親しまれ、わかりやすく感じてもらえた点だったのでしょう。私ブログ担当Tも小学生の頃学校の図書室で絵本型のアンパンマンを読んだ記憶があります。

来年二月に完成するやなせさんのお墓と公園、昨今著名人のお墓詣りがちょっとしたブームとなっていますが、お墓を公園にというケースは珍しいのではないでしょうか。お墓はお墓、記念公園は記念公園、記念博物館は記念博物館、それぞれ機能を別にしている著名人の施設が多いと思います。きっとたくさんの方が足を運ぶことになると思います。そして世にも珍しい賑やかなお墓となることでしょう。やなせさんの笑顔が見えるようです。

お墓という故人を偲ぶ場を公園にしよう、とアイデアを出されたのがやなせさんご本人だったのか、他の方だったのかはわかりませんが、感謝させていただきたいと思います。お墓参りをしたくなるお墓にしてくれたこと、気軽にお墓参り出来る施設にしてくれたこと、そしてお墓に新しいスタイルを作ってくれたと。

私もいつかきっと訪れてみたいと考えています。

****************************

2014年4月30日に完成した公園とお墓をお参りしてきました。↓こちらがその訪問記事になります。

・やなせたかし先生のお墓「朴ノ木公園」に行ってきました