2021年5月19日 水曜日
こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、埼玉県だけでなく首都圏にて霊園と墓地をご紹介・ご案内し、墓石の製造加工と墓所への据付施工工事をしております石材店の株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。
今年は例年と比べてかなり早いペースで梅雨前線が到着しています。まだ関東甲信越では梅雨入りの発表はありませんが、近畿・東海では5月16日頃に梅雨入りしたと発表がなされています。いよいよ湿気や水気と向き合う季節の到来ですが、どうやら今年の梅雨は長くなりそうと中長期予想がされています。長くなるという事はそのぶんジメジメが続くという事・・・。
梅雨の時期や長雨が続くと、お墓にはさまざまな変化があらわれます。
・雑草がとてもよく育ちます
・苔や汚れ、黒ずみが広がりやすくなります
・濡れたら滑りやすい石の参道、この時期はさらに繁殖した苔や湿った汚れのぬめりにより、いっそう滑りやすくなります
機会がありましたら、是非お墓のお手入れをしてみてはいかがでしょう。
こちらをご覧ください。
こちらは公営霊園の芝生墓所区画です。公営霊園なので定期的に芝刈りや草刈りなどのお手入れがなされますが、芝生の間から伸びた雑草ですっかり参道の様子も変わってしまいます。長靴が欲しくなるほどです。
またこちらも見ていただきたいのですが
気がつくとこのように雑草がたくさん生えてしまう、というお墓も多いのではないでしょうか?
雑草が伸びると、その分墓石への汚れも多くなり、お墓にとってはダブルパンチのダメージになります。可能ならこまめにお墓参りし、こまめに草むしりなどのお手入れも心掛けたいものですが、なかなか頻繁に墓参できないという方が多いと思います。雨天が続くと雑草が伸びやすい、ご注意ください。
また、お墓の汚れについてですが
湿度が高いということは、苔を含むさまざまなものが繁殖しやすい環境という事も言えます。またたまった埃は苔にとっても苗床となりやすいので、放っておくと負のスパイラルが起こり、より一層汚れが進む…というこれもまたお墓にとってはとても厳しい状態だと言えます。早めにお手入れをしておきたいですね。
こちらの写真は目地の劣化を指さしたものなのですが、あわせて黒ずみ汚れも良くわかると思いますので貼ってみます。
汚れはただ汚れるだけにとどまらず、様々な副作用を生みます。温暖湿潤な日本は本来、自然による「自然回帰力」のとても強い土地です。人の手が加わらないでいると数年で草と木に包まれた場所になってしまう… 震災後の避難区域の様子などを思い浮かべていただけると、日本における自然の回復力=植物の浸食力が想像つくのではと思います。自然の力・植物の力=お墓の汚れや雑草、ということになります。(ただし、むしろそういった自然の風化や変化を「歴史を刻んだたたずまい」として受け入れている、とても素敵な歴史的な墓所もたくさんあります)
梅雨の合間、もしくはお盆、お彼岸の前にはお墓をきれいにしたいものですね。きっとお墓に眠っているご先祖様も喜んでくれるはずです。そして、お墓をきれいにすると心も晴れ晴れすると思います。《注意点…お墓はタワシでごしごし擦らないようお願いします。せっかくの墓石が傷ついてしまいます。タオルや雑巾など十分に濡らしてお手入れしてください。細かな彫刻は歯ブラシなどで。》
長雨が続きますので、雨天のお墓参りはくれぐれもお気を付けください。
綺麗な墓石は濡れたらとても滑りやすいですし。
お墓のメンテナンスや、クリーニング、そして劣化した目地や部材の修理など、お気軽に弊社までご相談くださいませ。
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