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霊園とお墓のはなし

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・墓じまい 無縁墓にならないように、お墓の将来を考えて①

2014年11月1日 土曜日

こんにちは。埼玉県上尾市に本社を置き、東京、神奈川、千葉、群馬、静岡にて墓地と霊園をご案内し、墓石の製造加工と墓地への据付施工工事という「お墓づくりのお手伝い」をしております株式会社大塚のブログ「霊園とお墓のはなし」です。

昨今、終活というキーワードを含め、さまざまなエンディングについて大いに話題になっています。葬儀についての様々なことがらや、遺言書の書き方、エンディングノートの書き方、相続についてなどなど・・・。弊社大塚は石材店ですのでお墓にまつわることを仕事としておりますが、お墓や遺骨にまつわることとして、自分のお墓を造るという「生前建墓」をはじめ、樹木葬や樹林葬、また永代供養墓や納骨堂、手元供養や遺骨をアクセサリーなどとして身に着けるという手法も話題となっています。

そんな中、あらたに注目を集めている言葉に「墓じまい」というものがあります。

今回は、この「墓じまい」について少し考えてみようと思います。二回にわけて記事にしてみます。

 

まず、「無縁墓」とはなんなのでしょうか。

現在、多くの寺墓地や霊園で問題になっているのが「無縁墓」です。無縁墓とは、字面から意味を考えてみると、縁のなくなった墓、継ぐ人のいなくなった墓、という文字が当てられています。現在は少子高齢化の時代。また、住まいとお墓が遠く離れてしまい、なかなかお墓参りが縁遠くなってしまったという方や、中には「お墓参りをしたことがない」という方や「先祖累代の墓がどこにあるのか知らない」という方もいるかと思います。お墓参りをしていた人、お墓の場所を知る最後の人が亡くなってしまった場合、「お墓参りをすることができない人」や「お墓がどこにあるのかわからない」という方が生まれてしまいます。お墓は実生活に直結はしていないので、お墓参りをしなくても生きていけるため、お参りに行かずとも、お墓の場所を知らずとも、生きていくことに何も問題はありません。そして生まれてしまうのが無縁墓です。

無縁墓が増えてしまうと、墓地の管理に支障が出てくる

お墓を管理している側から考えてみましょう。お墓は多くの場合が管理者が存在します(ご自宅の敷地内にお墓のある場合や、地域の墓地で管理者のいないという場合はのぞく)。お墓の管理とは、お墓を日々綺麗に掃除したり、草むしりをしたりということではなく、マンション等の集合住宅の管理や営繕に近いものとお考えください。マンションの管理には「管理費」が必要です。共用スペースの維持管理、や水道代など様々な諸経費が発生しています。そこで寺墓地や霊園などでは毎年(もしくは二年に一度など)管理費を支払う必要があります。ところが、中には「管理費の支払いがない」というお墓が出てきます。お墓の所有者(承継者)が支払いをしていないということになるのですが、この「支払いがない」という状況が①単に忘れていたのか、②知ってはいたが放っておいたのか、③承継者自身がなくなり跡を継いだ承継者に情報がうまく伝わっていない、④承継者自身がなくなってしまい支払う人が誰もいない、というケースなどが当てはまります。①②③の場合、管理者が支払う義務のある人と連絡がとれ、無事に管理費が支払われれば問題はありません。問題は「支払われない」ということと「連絡がとれない」ということ、そしてそもそも「承継者がわからない」という場合です。これは管理する側としては非常に困ったことなのです。一件二件ならともかく、給食費の未納問題のように大きな比率のお墓が管理費未納になってしまうと、管理自体がままならなくなってしまうからです。

無縁墓になるとお墓はどうなってしまう?

近代に入ってからの墓地には墓地使用規約などの決まりが定められています。最近の墓地では必ずあります。墓地によってはそのルールに多少の差はありますが、支払いが止まって3年から5年たち、さらには墓地に告知(お墓参りに来られたら管理事務所に寄ってください等)を一定期間告知し終えると、墓地の使用権が管理者(お寺や管理事務所)に戻ってしまいます。その後の対応は管理者によってまちまちですが、最終的にはお墓を解体し、更地に戻し、新規に墓地を取得する人を募集する場合が多いです。十分に管理していくためには、管理費を納められる人に墓地を使用してもらった方が運営上正常だからです。(ただし、中には「さらにもう数年様子をみてみよう・・・」という管理者もいたりします)・・・と、こう書いてみますと、新規の墓地使用者を見つけるということは「墓は売れるし、墓石も売れるし、檀家は増えるし、お金も儲かっていいことなのだろう?」と感じる方もいるかもしれませんが、そもそも更地にするにもかなりの費用を要します。お墓を解体撤去し、場合によっては基礎も取り壊すという土木作業は、工事会社でないとできませんし、すぐに次の人が見つかればよいのですがそうでない場合には広告も出さないとなりません。管理者にも相当の出費のかかることで決して予算的にもプラスになることとは言い切れないのです。(というよりも、そもそも数年分の管理費未納やお寺なら護寺会費などが0だったわけですから、スタートからしてマイナスなのです)

お墓参りに行ってみたら、自分の家のお墓がなかった。それどころか、他人の家の新しい墓が建っていた、勝手に撤去されていた、管理事務所や住職に呼ばれ、「勝手にお墓をなくさないでくれ」と文句を言おうとするも逆に「お墓の撤去費用」を請求された・・・

そんなことにならないためにも、無縁墓になる前に「お墓の将来をどうするのか」を親族で相談しておく必要があるのではないでしょうか。

(⇒墓じまい 無縁墓にならないように、お墓の将来を考えて②に続く)

 

 

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